MARKAWARE / marka 木村貴之さんにインタビュー

〈MARKAWARE / marka〉の生産管理、パタンナー、企画を行っている木村貴之さんにインタビューさせていただきました。


改めてmarka/MARKAWAREの違いとそれぞれの魅力とは。
木村〈MARKAWARE〉はデザイナーが世界中を巡りサステナブルな天然原料を探すところからスタートし、日本の優れた技術との協働により洗練された大人のガーメントを作ります。 デビューは2009年春夏シーズンで、石川俊介がデザインを行っています。一過性のトレンドを追うのではなく、ベーシックを軸にしたロングライフなウエアの提案しています。常にサステナブルな素材の追求をし、原料からのトレーサビリティ「原料、紡績、染色、製織、整理加工」の明示の取り組みをしています。

一方で〈marka〉は『メイド・イン・ジャパン』の精神を基に、培われてきた職人的ディテールワーク、独自のモダニズムを盛り込んだメンズウエアを発信しています。2003年春夏シーズンにデビューし、こちらのデザインはデザインチームが務めています。サステナブルな素材を使い、シンプルながらも日本のストリートファッションのトレンドをしっかり取り入れたデザインが魅力です。ミリタリー/ワーク/スポーツ/ドレスの各要素をバランスよく提案し、特にミリタリーに関してはブランド立ち上げ当初から強い拘りをもって展開しています。
marka/MARKAWAREが他のブランドに絶対負けないと思うポイント/強みはなんでしょうか。
木村サステナブルで原料からこだわり抜いた最上級の素材作りを行っていることです。
MARKAWAREが天然繊維にこだわって物作りをしている理由はなんでしょう。
木村総合的に考えると天然素材の方が素晴らしいことが多いためです。ウールには天然の抗菌作用もあり、ある程度水分も保つので、肌にも親和性が高いです。環境負荷の面では、化学繊維の場合は主に石油を掘ったりして作らなければならないので環境破壊に繋がりますが、天然素材は毎年収穫が出来るし、自然に生えている草を食べた動物の毛を刈ったり、その動物の肉を食べることもできるので、無駄がないためですね。
24AWでmarka/MARKAWAREを初めて買う人にオススメしたいアイテムはなんですか。
木村MARKAWAREは「A24C06PT02Cの3/60 ORGANIC WOOL SURVIVAL CLOTH – DOUBLE PLEATED TROUSERS」
markaは「M24C10PT01CのTUMBLED WOOL SERGE - OFFICER PANTS 2TUCK WIDE」
marka/MARKAWARE 24AWでオススメの生地は何ですか。
木村 MARKAWAREからは3つ。まずは「3/60オーガニックウールサバイバルクロス」。こちらはブランドの看板生地。まず最初に手にしていただきたいですね。お次は「カシミヤサテン」。シンプルに希少価値が高いため、気になったら買っておきましょう。最後は「アルパカシャギープレイド」。デザイナーが動物の毛で一番好きな原料なのでオススメしたい生地ですね。 続いてmarka。こちらからも3つ。まずは「オーガニックコットンシルク高密度タイプライター」。着用時の高揚感がとても高い生地です。2つ目は「ウールサージ ワッシャータンブラー」。シャンブレーブラックの色目がとても綺麗です。最後は「ウールヴィンテージダブルクロス」。古着感をうまく出せていると思います。
24AWではウール/アルパカなどが素材として使用されていますが、それらのアイテムのケア方法や保管方法を教えてください。
木村ホームページで動画上げてますのでそちらをご紹介ください。
・ウールシャツのケア方法
・ウールパンツのケア方法
・アルパカ素材のケア方法
1つ新型を作る際にどれくらい試作を重ねていますか?
木村基本的には、ファーストサンプルとセカンドサンプルの2回です。多いものでは、ファースト、セカンド、サードの3回行っているものもあります。
marka/MARKAWAREの立ち上がりから現在にかけて変化していった要素はありますか?
木村モノつくりに対するコンセプトや姿勢は変わっていないので変化した点を挙げるのが難しいのですが、強いてあげるなら2013年ころからのサステナビリティーへの取り組みだと思います。 今までのコンセプトと姿勢の中に、更に「何十年先まで長く着られる洋服を、社会的責任とファッション性のバランスをもって追求し続ける」という大きな使命が加わりました。

ありがとうございました。木村さんにはインタビュー動画にも登場していただいておりますので、是非そちらも御覧ください。
 
MARKAWARE ITEM
   
marka ITEM