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店一番のスニーカーマニアが買ってるスニーカー見せて
 
 

 
 

ESの部長が企画を持ち込んだことに端を発する今回のこの特集。第二回目の更新です。今後不定期ながらも連載化の兆しを感じられるほど、膨大な量のスニーカーを所持していたことが発覚した小野部長。昔からESをご覧いただいている方にとっては久しぶりの露出となる今や部長の小野氏は、いったいどんな遍歴を持っているのか。ハイプなスニーカーなんて気にしない独特なセレクションと、〈WAIR(ウエア)〉取り扱い記念としてスニーカー好きのためのパンツを合わせるなら?という内容でお届けしていきます。
 
 

   前編はこちら

 
 
読み物とべしゃりVerお好きな方をお選びください。
 

 
 
 


 
 

今、熱が上がっている4足のマイスニーカー【Part.2】
 
 

 
 

〈ウエア〉の発売に伴って私のスニーカー偏愛を語らせてくれと今回絶賛持ち込み企画を開始することとなりました。
 

〈ウエア〉はエッセンス各店でスニーカーに合わせるためのパンツとして取り扱いが始まったんですけど、なかなかとがったブランドなんですけど その発売に合わせて「どういうスニーカー履きたいの?」「誰も選ばなかっただろうな」っていう靴も含めて こういう靴履きたいなとところをご紹介させてもらおうと。
 
 

 
 

NIKE ACG KINGMAN SL JP

 
 

 
 
 

ーー 〈レッドウィング〉※みたいですね
レッドウィング…1905年にアメリカのミネソタ州で誕生したワークブーツブランド。非常に頑丈で機能的なワークブーツを数多く排出しているが、現在も尚、MADE IN USAを貫いている。昔に比べて価格は上がっているものの、レザーさえ生きていればソール交換ができるため20〜30年使用できるほどに頑丈であることを考えると破格のプライスを保っている。1990年代にはアメカジブームやストリートブームを牽引するブランドの一つとなった。代表作は〈アイリッシュセッター〉〈ベックマン〉〈ポストマン〉〈ラウンドトゥ6インチ〉など枚挙に暇がない。
 
それ言っちゃうんだって今思ったけど 本当まんまですよね。これも大学生の時とかに買った靴だと思うんですよね。今まで紹介した2足も同じ時期に買ってるんですけど、当時これも何か分かってないかもしれないです。ブーツっぽいフォルムが良くて、ギャル男の文化が終わった後ってスキニーパンツが流行ってその後にアメカジがガンっと上がって2000年代中盤に入りそうなくらいか入ったくらいか
 
 


 
 
 

ーー 〈テンダーロイン〉※とか
 

TENDERLOIN(1997-)…辺見馨氏と西浦徹氏を中心としたメンバーでスタートしたファッションブランド。サンフランシスコの中でも治安の悪いエリア「テンダーロイン」をブランドの由来とする。アンダーグラウンドなアメリカンカジュアルでモーターカルチャー、ストリート、ハードコアな背景をもつ。デザインと品質にこだわり、著名人にも多くのファンがいる。2000年代に突入し人気が急上昇。2009年に辺見馨氏が脱退している。

 

〈テンダーロイン〉とか〈チャレンジャー〉※とか、エンジニアブーツとか〈レッドウィング〉とかの雰囲気が足元に強くなってきた時期。ちょうど今年の秋冬のトレンドがアメカジっていうところで、当時の熱が来たなっていう気もしてるんですけど、やっぱこれが欲しかったんでしょうね。それこそ店頭にアパレル始めてた時期だと思うんですけど結構太めのリジットデニムを穿きながら、当時はネイバーフッドを結構着ていたのでネイバーでこれ履いてたって感じ。調べたんですけどどうやらキングマンっていうモデルらしくて調べたら本当にレッドウィングだなって感じのカラバリでした。一応これ〈ACG〉※ラインから出ててシュータンのところに〈ACG〉のサインが付いているのとアウトソールにも〈ACG〉の三角形のサインが入っているんですけど当時〈ACG〉が欲しくて買ったっていう。記憶が全然ないんですけど、蓋開けてみたら〈ACG〉だったと。なぜアウトドアラインなのにワークブーツなのか。
2000年代序盤とかって結構シンプルだったと思うんですよ。〈ACG〉のモデル自体は。どっちかって言うと2010年以降の〈ACG〉くらいから割とデザインがパキっとしてきたなっていう印象があって、中盤くらいってわりとベーシックだったかな。

 
CHALLENGER(2009-)…元プロスケーターである田口悟氏が立ち上げたファッションブランド。コンセプトは「アメリカンガレージ」。バイクやスケートボードなど、趣味性の高いアメリカンカルチャーを感じさせるデザインが特徴。デザイナー本人が公言しているように「家が隣だった」ということで元TOKIOの長瀬智也氏との親交が深い。

NIKE ACG…1989年に誕生したNIKEのアウトドアライン。「ALL CONDITIONS GEAR」の略。核となるデザイナーにスティーブ・マクドナルド氏がおり、伝説的なデザイナーで知られるティンカー・ハットフィールド氏と後のCEOとなるマーク・パーカー氏が参画している。一時休止状態にあったが2014年から2018年にかけて〈ACRONYM〉のデザイナー、エロルソン・ヒューによりリブランディングされ、ソリッドで都会的なコレクションを展開した。2019年以降は再び原点回帰し、現在はスペシャルカテゴリーとして限定販路にて展開される。
 
 

 

 
 
 
ーー サイドのラインとかはコンバットブーツっぽい。
 
〈レッドウィング〉の〈ラインマン〉とか本当にプロが現場で使うようなディティール。ストレスが無いようにとか負荷がかかるところに補強していくみたいなのがあると思うんですけど。スニーカーなんで逆に言うと自由度めちゃめちゃ高いと思うので「これってなんだろうね」みたいなの僕らもよく話すじゃないですか。「このディティールってなんのために入れたんだろうね」みたいな。「(単純に)デザインなんじゃねーか」って最後ちょっと落ち着くとこあると思うんですけどこれをコンバットというにはちょっと物足りなさというか。

 
 

 
 
 

ーー アイレットの上3つだけハトメが付いてたり、多分スピードレーサー(システム)
 
こういうのは謎だよね。これも情報量全然ない靴なので本当に調べても出てこない。僕もキングマンっていうモデル名だったんだっていうのは後々知ってそれ以外逆に情報無いんですけど、モデルとしてはすごく今っぽいんじゃないかなと。今のアメカジのド真ん中にある靴かなと思うんで、今本当に履きたい靴。ちょっと残念なのがね、ソールがさっきの二つと比べるとヒールの部分が残念ながら剥離し始めちゃってる 2ミリくらい浮いちゃってるんですよね。履いてくと多分ばりっとキレイに取れるんじゃないかなっていう。
 
 

 

 
 
 

ーー 上から縫ってるように見えるけど実は接着ソール?
 
じゃないかな

気になってぺりってやったんですけど、全然縫われてないんですよ。本当にただただ叩いただけみたいなものになってるんで、でも直せばすぐに履ける靴かなと思って。
 
 

 
 
 

ーー ウエアのパンツを合わせるとしたら?
 
こういうのでワイドとか、もともと合わせていたところもあるので、割とどれでもイケるかなと思うんですけど、自分はワークとかミリタリーとかちょっと男っぽい雰囲気がスタイリングでも好きなので、ジョガーで足元見せながらミリタリー系のアウターとか着てもいいと思いますし、今季だったらGジャンとかシンプルですけどああいうデニム系のアウターと合わせていきたいので、多分ジョガー合わせるんじゃないかなという気がします。
 
 


 

 

 
 
 


 

NIKE HTM ZOOM MACROPUS LS

 
 

 
 
 

メルカリで買った靴。僕これどっちかと言ったらこれドンズバではないんですけど、憧れの靴、変わんなかったというか、いわゆる〈HTM〉※の〈ズームマクロパス〉っていうモデルになります。〈マクロパス〉って2000年代頭ですよね?〈HTM〉ラインがスタートしてすぐだったと思うんですよね。そこに2000年代初頭って〈アルファプロジェクト〉※含めて新しい〈ナイキ〉を作っていこうみたいな風潮がすごく強かったと思うんですよ。90年代の〈エアマックス〉ブームが終わって次の〈ナイキ〉ってこうだよねっていう時期だったと思うんですけど。その〈HTM〉の中の個人的には名作。スニーカーっぽくないスニーカー。今の自分の気分にぴったりだったんですけど、これがすごく画期的で、スニーカーっていうとハイテクみたいなイメージがどうしても90年代って強くて皆「〈エアマックス〉いいよね」みたな時期だったんですよ。〈アルファプロジェクト〉もエッヂが効いたデザインというか、クラシックではなくハイテクをどんだけ尖らせるかみたいな。でもそれに相反するかの如くこれ出てくるわけですよ。
 

HTM…2002年に誕生した〈NIKE〉のプロジェクト。Hiroshi Fujiwara、Tinker Hatfield、Marc Parkerによる3名の頭文字から名付けられている。〈エアマックス〉の生みの親のティンカー氏、ナイキ前社長のマーク氏に加えて外部より〈フラグメントデザイン〉の藤原氏を招集した特別なコラボレーションで、当時まだ社長ではなかったマーク氏から藤原氏に声をかけたことに端を発する。ファーストモデルでは〈エアフォース1〉が抜擢されたが、コンセプト的には現存するモデルのアップデートより、全く新しいアイデアや〈NIKE〉の最先端技術を具現化することにある。〈HTM〉は当初世界で4カ国(アメリカ、イギリス、香港、東京)、全15店舗でのみ展開された。日本国内はHEAD PORTER +、AD21、NIKE STORE、EMPLOYEE STOREの4店舗。

ALPHA PROJECT…日本で社会現象となった〈エアマックス〉ブームが去った1999年に、〈NIKE〉がこれまで培ってきたスニーカーの文脈とは異なるアプローチで立ち上げた革新的なデザインのプロジェクト。シューレース不要のソックタイプのデザイン、ニットアッパー、プラパーツの多様、TシャツのようなSMLのサイズ展開など、自由なアイデアと過去を参照しない斬新なデザインが話題を呼びスマッシュヒットした。〈アルファプロジェクト〉の製品には「5ドット」と呼ばれるマークが入る。2000年にリリースされた〈エアプレスト〉が代表的モデルで度々復刻されている。

 
 

 
 
 

ーー いわゆる〈ワラビー〉※ですよね。
 
ワラビー…〈Clarks〉の代表的なシューズ。有袋類のワラビーに似ていることから名付けられた。軽登山靴として誕生したチロリアンシューズをモチーフとしており、基本的にはレザー製でU字に縫われたアッパーを特徴としている。
 
〈ワラビー〉だね。でもここらへんですよね、〈ヴィズヴィム〉
 
VISVIM(2000-)…元〈バートン〉の中村ヒロキ氏が立ち上げたフットウェアブランド(現在はトータルファッションブランド)。革靴とスニーカーを組み合わせたようなデザインと設計思想は当時画期的発明だった。このアイデアには藤原ヒロシ氏の影響があったとされる。「グッドプロダクトとはなにか」を追求し、大量生産とは異なる手仕事ならではの味や個性、後世に残るプロダクトを作り続けている。ブランド名はラテン語で「速さ」「強さ」を意味する言葉を組み合わせた造語。
 
 

 
 
 

ーー 〈ヴィズヴィム〉は2000年スタート。
 
で、やっぱりスニーカーっぽい革靴というか、ていうのが出始めて、これもそういう中の一つで僕の中ですごい衝撃を受けた靴で、欲しいなって思いながらも昔お金が無かったんで買えなかったんですよ。でも、これメルカリで4000円。発売から20年くらい経っているんでまあ4000円って言われたらまあ4000円でしょって人もいると思うんですけど、当時を見てた僕としては「4000円で買えるの!?」っていう驚きの方が強くて、これもういっとくべきじゃないですかっていう後押しもあってとりあえず買ってみた。
 
 
 

ーー これだと〈ウエア〉のどれを合わせますか?
 
どれにでも合わせちゃいますってくらいオールラウンダーじゃないかなって思うんですけど、形としてはボリュームもそんなにあるわけでもないですし、履きにくいデザインでもないんで、ただスポーティには履きたくないなって思うんで履くとしたらスリムテーパードかワイド。多分ワイドで履いてるかなって感じがします。
 
 


 

 
 
 

ーー ミッドソールがヒールの方より低いデザインですよね。
 
ちょっとね、面白いんですけど、内側と外側で隆起の高さも違うんで、外から見ると結構ソールが薄く見えるんですけど内側から見るとしっかりあるよ。多少なんですけど。ちょっと変わった作りだと思うんですけど。これ僕も手にしたのがメルカリから届いて初めてだったんですけど、めちゃくちゃ重いんですよね。ちょっとマジかってくらい。さっきまでのモデル結構軽くて履きやすいっていうのが僕の中でも大事だったんですけど、めちゃめちゃ重いんですよ。笑えるくらい。何入れたの?ってくらい。鉄板?(笑)
 
 


 
 
 

ーー その分革質が良い。
 
革がめちゃくちゃイイっす。20年前でこれすっごく履かれたと思うんですよ。ソールはまあそこそこコンディションはいいんですけど、アッパーの馴染みから見るに結構履かれたなっていうぐらいの。ダメージも見えないと思うんですけど結構あるんですよ。ただ革は全然健在しているというか、硬いんでそこまでへたってる感じが無くて、〈裏貼りないダンク〉※とか昔やってた時に足入れないとペタペタって崩れるようなのあったと思うんですけど、全然これ何も入れていないんですけど自立してしっかり高さがあるくらい。パッド入ってんのかな。入ってるっぽいんですけど、ヘタれてる感じがないのでコレ本当によく生きてたなぁってくらいのレベルに感じています。どうしても黒欲しかったんで〈ウエア〉合わせるなら、他の色もあったんですよ。グレーのスウェードとか。ブラウンのヌバックっぽいやつとか結構メルカリで落ちてたんですけど。どうしてもウエアの締まった感じに合わせたくて、黒コレしかなかったんでこれ買ったんですけど、ちょっとやっぱりダメージはね。残念ながらなんでこれからどうしようかなっていう。

 
裏貼りないダンク…〈NIKE DUNK DECONSTRUCTED〉のこと。ライニングとなるパッドが無い一層仕立てのデザイン。
 
 


 
 
 

4000円だったんだっていうのが届いてくるとよく分かるんですけど、顔のコンディションは残念ながら結構ダメージあります。つま先ってやっぱぶつかるところなんでつま先は集中的にダメージあります。残念ながら革のダメージが隠せないくらいザラザラっと表面が削られた感じになってますし、シューレースも樹脂の部分は全部ボロボロになってていずれ毛束がほどけてボサボサって広がってきちゃうんですけど、こんな感じのシューレースのコンディション。で、インソールもこれもう当時の人絶対懐かしいって言うと思うんだけどな。〈HTM〉のこのロゴもう無いっていうか…無いよね!?
 
 


 


 
 
 

ーー 使ってないですね。
 
 
これもう新しく出てる〈HTM〉とか出てないと思うんですけど、こういうのも残ってるしちゃんとレザー張られてるんで、結構インソールもしっかり作られてるなぁって感じなんですけど、理由はっていうとね残念ながらこんな感じですよ。まああんまり触りたくないんですけどね、僕も。キレイなものじゃないんで(笑) カビかな。ズームエアがインソールに付いててフルレングスで。ここ硬いんですよ。ガッチガチでちょっとカビっぽいんですよね。腐ったインソールっていうとアレなんですけどダメなインソールになっちゃってます。本当ここはどうにか残したいなーって感じなんですけど、他はもう捨てたいくらいレベル(笑) ちょっと履く勇気は現状無い!極めつけは加水分解がですねぇ…結構進んでいまして、左足見ますか?
 
 


 
 
 
…いやもう…こんな状態ですよ。これ4000円ですよ(笑) なんなら1000円でくれよって言いたいぐらいですよ(笑) 価値わかんねぇな。
届いたらこんなっすもん。書いてくれよって言いたかったです。メルカリに出品する際は色々気を付けてもらいたいというか今後動画を使ってお届けしたいと思います。今後僕メルカリでいっぱい買うので。
 
 
 
この〈ズームマクロパス〉を復活させます!
実はこれこうなる前なんですけど、再接着の後がすごい付いてて浮いてきたんでしょうね。前のユーザーの方が接着剤を結構流した感じが残ってて、多分一回剥離しちゃったのをくっつけて履いてたと思うんですよね。実際ミッドソールとか生きてたんで、靴の修理屋さんにこの企画の前に何社か電話かメールあと実際足運んでこれを蘇らせることできますか?っていうので確信したんですよ。大半の修理メーカーが絶対的に直せるって。見てもらいました。これを直せると。じゃあどう直すのというところは…また次回と。
あ、ここまで直せるんだっていうのを見てもらえるんで、ちょっと見てもらいたいです。
僕も見てみたいんですけどこういう風にここ施術して直しましたよっていうのを見て「あ゛俺もやりたい゛!」って人がいたらぜひやってもらいたい。
 

 
 
今日はここくらいまでになりますが、次回以降もちょっとなんていうんですかね、他の人が選ばない靴、あ、こんなのもあったよねみたいのを自分の倉庫から漁って見つけて本当にいいなって思うものはここで一人でちょっとしゃべりたいと思います。
あとやっぱりメルカリ、セカストさん。当時の面白い靴あったらディグして見つけて買ってここでご紹介して、みたいな感じにしていきたいと思うので
本当にスニーカー好きな人とか、見て面白いと思ってもらえるような内容にしたいとは思うんですけど、
ぜひ次回以降もお付き合いいただければと思います。ありがとうございました。
 
 

 
 
 

    次回へ続く
続編は11月公開予定です。お楽しみに。

 
 
 


 
 
 

 
 
 
 

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