(2020SS)立ち上がりましたけどどうですか?
思っていたより商品数が少なめで…アウターもあまりなかったんですが
パワーのあるものが来た感じはありましたね
ノンネイティブの20SSの雰囲気に沿ったアイテムは揃っていた感じでした
反応は?
エクスプローラーのイージーパンツが
EXPLORER EASY PANTS COTTON COMPACT CORD WITH FIDLOCK® BUCKLE
(NN-P3745)
早々に完売で
もっと入れれば良かったなってくらい早かったですね
(笑)
あと…僕が買ったコーチシャツジャケット
裾が絞れるやつ
アレが良かったですね
COACH SHIRT JACKET COTTON TWILL VW
(NN-SJ3708)
個人オーダーの予定じゃなかったやつ
(笑)改めて着てみたら凄く良くて
うんうん
コレも反応が良いです
今期「こういう着方したらかっこいい」とかありますか?
19AWからシャツジャケット(SJ)っていう新しい品番が始まって、それがアウターとしてもインナーとしても使えるアイテムでルックでもそういう使い方が多く出ていたので、ワンパターンな着方じゃなくて幅が広がって流石ノンネイティブっていう感じです
立ち上げ初日二日目はパーカを中に入れて着てたよね
そうですね。裾を絞ってブルゾンっぽく見せて
岡崎くん的に20SSはどんな印象ですか?
そうですね…ノンネイティブって基本的に世の中のトレンドとは違ったところにいるブランドだと思うんですけど、ルックも「らしいな」って思いました。ノンネイティブが強みとするベージュとかオリーブとかアースカラーを使ったカジュアルなスタイリングを自然な着方で、スマートに着ているなっていうのを感じました
ちょうど目の前にルックブックがありますが、ルックを見て気がついたことはありますか?
特にノンネイティブはパンツが強いじゃないですか。20SSの他のブランドを見ていても9分丈のパンツをよく見かける中で、ノンネイティブはアプローチが違うというか。裾が絞れるドローコードが付いているものとかベルトが付いてるものとかがよく出ているじゃないですか。フルレングスとして裾を溜めて穿けるんだけど、絞ると9分丈にして見せられるというか2WAYな使い方ができるのでスタイリングも幅が出ますよね。あとは…シャツの上にシャツを羽織るとか
中に入れるシャツジャケットの使い方ですね
新鮮ですよね
トップスは「コレ」っていうのありますか?
個人なおすすめにもなるんですが、M65のジャケット(NN-J3712 TROOPER JACKET COTTON POPLIN)。店頭でお客様にも「コレっすコレっす」って言い続けてるのもありますし、ブログでも書いたんですけど、今まで買われたことの無い方がそれを見て「いつ入りますか?」ってお話いただいたりして。近く入荷すると思うんですけど
ここ注目ですね。スモックは?
TROOPER SMOCK COTTON TYPEWRITER
(NN-J3721)
スモックはESでは古着もやっていることもあって、こういう古着っぽいミドル丈のフード付きアウターは需要が高いので、ノンネイティブを買ったことが無いって方でもおすすめです。案外スタイリングも組みやすいです
ワイドパンツもスキニーパンツも合わせやすい丈ですよね
いわゆる「日本人体型」のカバーにも使えます。カバーっていうかむしろかっこよくなるので普通におすすめしたいですね。車にも乗りやすいですし
生活する上で邪魔にならない丈感だよね
岡崎くんは展示会に買い付けに行っているわけですけど、今回はどうでしたか?
色々とお話いただいたんですけどかいつまんで言うと『今までトレンドにある程度合わせる服も作ってきましたけど、20SSは改めて「ノンネイティブとはなにか」って自分たちらしいスタイルに立ち返ったコレクションです』って話をされましたね
ああ、なるほど
だからアーカイブっぽいアイテムもありますし、ワイドパンツが主流の中で細身のパンツを中心にやってますし、春夏もブーツをしっかり履いてますし、ノンネイティブ然としたスタイルが強いですよね
今回スーツもやってるもんね
やってましたね。ESではオーダーしていないんですけど…
最後にしっかりやってたの、アレいつだったっけ?
最後にやったのいつかな…なんか…ノンネイティブのタグがシルバーだったんですよね…
ああ、結構前ですよね
あれは…2014年とかだと思います
じゃあ5〜6年ぶりですかね。ユーザーからの声が上がっていて、先程のアーカイブの話に繋がりますけど復刻に至ったそうです
メーカーが我々に資料をくれるんですけど「80年代後半から90年代前半に起こった時代の変化を表現した」とありましたよね。アナログからデジタルに、米国製からアジア製に転換した時期ということでその辺の曖昧さをインスピレーションにしているということで
正しく捉えるのが難しいところなんですけど…80年代後半から90年代前半のファッションの転換期みたいなところを「曖昧」っていう表現に置き換えて「曖昧な色」とか「曖昧な組み合わせ」とかそういうスタイルを作っているんじゃないかなと思うんです
テーマ自体はないもんね
そうですね
おそらく当時の映画とかカルチャーからの影響も大きいんでしょうね。藤井さんストレンジャー・シングス※観てるでしょうしね
※ストレンジャー・シングス…NETFLIXで配信されているオリジナルドラマ。1980年代のアメリカを舞台としており、ファッション、音楽などで当時のポップカルチャーを意識させる画作りや、80年代らしい超常現象モノ、怪物モノ、ジュブナイルモノが人気を博し2019年のNETFLIXで再生数一位を記録した。2020年よりシーズン4がスタートする予定。
そうですね…あの舞台になっている80年代の独特なスタイルと、90年代のバブル時代だったり日本のストリートが徐々に出てきた頃の辺りを混ぜているんじゃないかなっていう…あんまり正解は分からないんですけど…ルックを見るとそれっぽい雰囲気のものはありますよね
でも岡崎くんはストレンジャー・シングス観てないんですよね
いや!観ました!観ましたけど、途中でやめちゃいました…
(笑)
私はやっぱスニーカーちょっと注目してます
ノンネイティブをずっと買っていた方にとっては久々インラインで登場するので、言わずと注目していると思うんですけど
いわゆる「オールスター」タイプのハイカットキャンバススニーカーですよね
ノンネイティブが好きだから欲しくなるっていうのはもちろんあるですけど(笑)
乱暴な言い方をすれば「似たようなスニーカーが5000円で買えるのになぜコレを選ぶの?」って話になりますよね。でもガワは似ているけど実は結構違うところもあるっていう
「DWELLER TRAINER」はコンバースでも使われる「バルカナイズ製法」でできていて時間と手間がかかる分、しなやかで丈夫なのでずっと履いてもらえるものになっています。それから洗いがかかっていてブラックも真っ黒じゃなくて墨黒みたいな感じで、すぐに洋服と馴染む風合いになっています。
ピースとしてかなり重要なアイテムですね
最重要アイテムだと思います。ブーツはみんな履くものではないけど、こういう定番的なデザインのスニーカーはみんな履くものですから、特別なスキルや知識なしに合わせることが簡単ですよね。あとコレ、ルックを見るとソールが少し厚みがあるのが分かりますかね
うんうん
ほんのり厚底なので、今風な感じもありながらキレイに見える。ノンネイティブの定番のパンツにコレを履いたら間違いなく間違いない
そうですね、〈DWELLER〉シリーズのパンツとも相性抜群でシャフト(履き口の筒丈)も収まりが良い。足先までキレイに長く見えるのでね。履き心地も良いのでみんな履いたら納得してもらえると思います
絶対納得してもらえると思います
実際履いてきたでしょ?
はい。もうちょっと重いのかと思っていたんですが、想像以上に軽かったですし履き心地が良かったです
インソールに弾力があってね
そうなんですよね。疲れにくそうだなって印象もありました。昔のオールスターの細いフォルムに近いようなクラシックなラスト(木型)にも感じました。シューレースも平紐じゃなく長めの丸紐を使っています
2019年にスポットでありましたけど、アレはゴアテックス搭載で3万円以上していましたが、こちらは普通のコットンキャンバスですから2万(18,800円+税)を切るプライスで
お店に来ていただいたら僕はかなりすすめると思います
ノンネイティブって靴が良いですよね
ですね、すごく良いです
藤井さんのライフスタイルが反映された靴作りは多いですよね。2019年に出たスイコックのサンダルとかムートンブーツとかもそうかもしれませんし
藤井さんはコレクションのデザインを始める時、靴から始めるってどこかで読みました
それくらい靴が好きなんでしょうね
そういえば岡崎くんはESに配属される前はノンネイティブ知らなかったじゃない
…はい…
でも今すごい好きじゃん
今はもう休みの日もずっとノンネイティブを着てます!
どうしてそこまでハマったの?もともとアメトラ愛好者だったよね
そうですね、アメトラというかもう少し埃っぽいブルーカラーな…クラシックなワーカーの格好が好きでずっと着ていたんですけど
最近全然そういう格好じゃないもんね
うーん…そういうスタイルが好きだったからこそもしかしたらハマったのかもしれないです。なんだろうな…野暮ったさが全くないというか。ミリタリーとかワークとかブーツのスタイルとかは昔からあるじゃないですか。以前ならそれをそのままヴィンテージっぽく無骨に着るのが凄く好きだったんですけど、今も好きですけど…それがノンネイティブのフィルタを通すとスマートに見えるし、ベージュのシャツを着ても小綺麗に見えるとか、そういうのが凄く気に入ってます
仕事着じゃなくても着てるわけだもんね
そうですね…今じゃ着ない日はないくらい。休みの日も自然体でいられるというか、シャツとデニムっていう普通の格好なんだけどノンネイティブだとかっこいいから。着心地とか着やすさも好きで…本当に全部がちょうどいいというか…
ノンネイティブの服って敢えてキチッとしていないから、シワになっても汚れても他のブランドに比べて全然気にならないしケアの面でのストレスが圧倒的に少ないよね
そうそう、そうなんですよ
古着が好きな人にとっても混ぜやすいし、選びやすいんじゃないかなと思いますよね
本当そう思います
普通のブランドは古着と混ぜるとちょっと浮くけど、ノンネイティブは溶け込むよね
いやほんとそうです。だから買い換える服というより買い足せる服だと思います。古着だけじゃなくて今持ってる服にスッと入っていけるのがノンネイティブの服の魅力だと思います。何シーズンも前の服も今の服と混ぜられるのはすごいことだと思いますよ
この記事を読んでいる人の中にはもちろんまだ経験したことがない人もいると思うんですけど、そういう人にはどんなものをすすめたい?
絶対に〈DWELLER〉シリーズのパンツです。ノンネイティブが「定番」に名付けているシリーズで、中でもパンツです。え、コレ個人的なプッシュで良いんですよね?
いいですよ(笑)よくさ、〈DWELLER〉のパンツ穿いて「うぉおおお!」とか「やばあああ!」とか叫んでるじゃん(笑)
DWELLER 5P JEANS USUAL FIT COTTON 12.5oz SELVEDGE DENIM NW
(NN-P3701)
…言ってますね(笑)ずっと変わらず穿いているデニムパンツがあるんですけど、他のパンツではなかなか無いシワの寄り方とか溜まり方とか生地の風合いとか凹凸感とか、それが…なんて言えば良いんですかね…すごくいい
すごくいいんだね(笑)
細いんですよ。細いんですけど、腰回りは多少ゆとりをもって作ってあって、膝下がシャープに見せているので野暮ったさが全くないっていうか。細いタイプの〈DWELLER〉はストレッチが入ってるんですけど、穿いていても膝も伸びないし、なにより脚のラインがものすごくキレイに見える
大事なことだよね
DWELLER 4P JEANS TAPERED FIT C/P 12.5oz DENIM STRETCH NW
(NN-P3702)
はい。脚が太いとか短いとかコンプレックスで細身のパンツがなかなか選べないお客様の声も割とたくさんいただくんですけど「とりあえずちょっと穿いてみてください」って言って試着していただくと、お客様も言葉にできていないんですけど「うおぉっ…!」ってリアクションをいただくので、本当にココはおすすめしたいです
どの形がおすすめ?
〈DWELLER〉の「TAPERED FIT」って呼ばれる一番細くてスキニーに近いモデル、それからレギュラーシルエットの「USUAL FIT」。コレも細身ではあります。あとは「DROPPED FIT」。コレは直営店のスタッフもよく穿いているイメージなんですが腰回りのゆとりが大きく取ってあって裾は細いっていうシルエットで、腰穿きしているようでしていないシルエットになっています。この3本がおすすめです
じゃあノンネイティブの「入り」としては〈DWELLER〉シリーズから
そうですね。20SSはノンウォッシュデニムがありますので、エイジングも楽しめるようになっています。試していただきたいですね
編集後記
ノンネイティブは以前と違ってウェブサイト上にカタログ的な機能がなくなりました。その代わりにスタイルを中心とした訴求にシフトしています。情報規制を敷いていると言ってしまえばそれまでですが、毎週ワクワクしながらついついウェブサイトを見に行ってしまう習慣にもなっていますね。
さて、2020SSは語られていたように80年代〜90年代の時代の転換期をヒントにデザインされているそうですが、今まさに音楽でも、ファッションでも、映画やドラマ、漫画などなどあらゆるメディアがその時代にフォーカスしていることにお気づきでしょうか。ひとまとめにリンクしているものではなく、それぞれの分野において突出したクリエイターはこの時代を見ているようです。少し前から80年代〜90年代は盛り上がってきていますが、古着の盛り上がりも含めて今の10代にも40代にも刺さる時代なのかもしれませんね。