普段着に気負いなく使える、nonnative DWELLERシリーズのジャケットとトラウザーズのセットアップ

普段着に気負いなく使える、nonnative DWELLERシリーズのジャケットとトラウザーズのセットアップ

こんにちは。Nです。
10月30日からエッセンスでもベンダーキャラバンが始まります。ノンネイティブ、ホーボーのフラッグシップストア〈vendor〉主催のイベントが遂にエッセンスで開催されることになりました。ノンネイティブのエッセンスでのイベントは丸々2年ぶりです。今回はゲストにセールスの岡田さん(10月30日)、そしてvendorスタッフの鈴木さん(10月30〜31日)に来ていただけることとなりました。ベンダーキャラバンは全国のノンネイティブ取扱店で何店舗か既に回ってきておりますので、ファンの方ならご存知かと思います。このイベントのためにゲストはもちろん、このタイミングでしか実物を見られない特別なアイテムも多数ご用意しています。

 

詳細は下記より。

【NEWS】vendor CARAVAN NIIGATA at ESSENCE

 

2020年より新型コロナウイルスの影響でブランドのコレクションが春夏/秋冬から冬春/夏秋に変更になり、現在2021年の冬コレクションがスタートしたばかり。既に非常に人気が高まっていて欠品してしまったものもありますが、これからの時期、そして通年で活躍するであろうジャケットとパンツのセットアップをご紹介します。

 
 
 

nonnative / ノンネイティブ
DWELLER 3B JACKET P/C TWILL
NN-J4001
¥59,180

 

nonnative / ノンネイティブ
DWELLER CHINO TROUSERS RELAXED FIT P/C TWILL
NN-P4019
¥28,380

ブランドの定番として位置付けされる「DWELLER」シリーズの3つボタンジャケットと、対をなすトラウザーズです。ジャケットは素材を変えたりマイナーチェンジをしながら継続して展開されているもので、パンツは2021年から追加された比較的新しいモデル。
2021年冬のモデルは「P/Cツイル」を使った軽やかな生地使いです。

 
 
 

組成的にはポリエステル65%、コットン35%ということで、このバランスを見ただけで洋服好きなら勘づく方もいるかもしれません。ディッキーズの代表的なTCツイルと同じ配合率のもの。ワークウェアっぽいしっかりした生地感と、見た目以上に軽くて丈夫な生地。発色も良くいつの時代にも廃れないスタンダードな生地です。ただし、ただし生地感自体は全然違っていて、ディッキーズのTCツイルのようなパリッとした感じではなく、洗いがかかった柔らかい表情と風合いを持っているのもP/Cツイルの特徴です。

 
 
 

まずはジャケットから。
普通に着ると2つボタンのように見えますが、ラペルの裏にもう一つボタンが備わっていて、加えてトップ位置にもボタンがあるので、ブルゾンのように全閉めでも使うことが可能な3WAY仕様。多くの場合はボタンを開けて着ることになるとは思います。ワークジャケット色を強くしたい時なんかは3つボタンとしても使えますし、ブルゾン感覚で使うならラペルを立てるなど、多くの着こなしに対応可能です。
胸と腹部に大きめのパッチポケットを配置しています。

 
 
 

袖のボタンはナシ、背中のベント(スリットみたいな開き)もナシということでシンプルなワークジャケットになっています。実際、普段着として使う分にはさほど必要がないディテールは排除したということでしょう(故障の原因も減りますね)。

 
 
 

ノンネイティブのアウター類、シャツ類のシグネイチャーとも呼べるディテールになっている肘周りのアクションプリーツは健在です。それらが相まってドレッシーな雰囲気よりはもっと気軽なジャケットの雰囲気が強く、あまり気負わずに羽織れるデザインです。普段着でジャケットを着るのはなんとなく気恥ずかしさがある私も、こういったジャケットなら大歓迎。ジャケットでどちらかと言えば背筋の伸びる洋服なんだと思うんですけど、カーディガンとかブルゾンくらいの気持ちで使えそうです。

 
 
 

前身頃にのみ裏地を貼ってあります。内ポケットがあるのですが、それの袋(スレーキ)が隠れて見た目がスッキリしますし、ものを入れた時の膨らみも気にならなくなりますね。白い裏地っていうのも個人的には良いなと思ったポイントです。ワークらしさもありつつ清潔感もある配色です。

 
 
 

シルエットはレギュラータイプです。肩もあまり落ちませんし、身幅も概ねジャストサイズ。少し厚めのニット一枚程度なら着込めます。ヘビーなローゲージセーターは窮屈に感じると思います。それくらいの「普通さ」を重視してあります。

 
 
 

トラウザーズの方は、得意な股上深め、腿幅広め、裾先細めの黄金シルエット。股下は若干短く設定され、クッションができないジャケットスタイル推奨レングスです。もちろんジャケットと合わせずともスウェットだったりカットソーでも上品に使えます。

 
 
 

ディテールの方はというと2つのインタックとフタ付きウォッチポケットがいかにもクラシックなトラウザーズらしい。ウォッチポケットって使いみちとしてはiPod nanoを取り出すくらいしか用がないのですが、あるだけで妙に大人っぽくてタックインの時の一つのポイントになります。現代なら家の鍵や車のスマートキーなんかをしまっておくのに結構便利かもしれません。

 
 
 

 
 
 

フロントポケットの中にはスマホポケットが付いています(左右両方あります)。これを撮影するのは非常に難しいんですが伝わるでしょうか?左ポケットの画で、画像に収まらず切れていますが右がウエストです。大きめなiPhoneでも収まる幅で、全部がすっぽり収まるわけじゃなく、iPhoneの頭は飛び出る感じに収納されます。

 
 
 

バックは両玉縁のボタン付きポケット。ネームタグの位置、良いアイデアです。DWELLERシリーズのパンツに見られるマーベルト(腰裏)の中にほんのり綿を入れた作りをこちらでも採用しており、穿いた時の着用感向上、フィット感向上はこちらでも味わうことができます。マーベルトの誕生のきっかけは腰の縫い代を覆い隠す目的だったそうな。

 
 
 

プロディズムマガジンに掲載されているデザイナー藤井さんの着用がこちら。色味が異なるためもしかすると同シーズンのモデルではないかもしれませんが、パターンは同じものだと思います(ブーツはつい先日リリースされたオフィチーネクリエイティブ製RANCHER ZIP UP BOOTSなので、おそらく40thコレクションのサンプルかと思います)。スニーカーではなくブーツを合わせるのが良さそうということで、今回ベージュじゃなくブラックのセットアップですが真似てみました(ベージュは売れてしまいました)。

 
 
 

ジャケット:nonnative DWELLER 3B JACKET P/C TWILL(サイズ1)
ボトムス:nonnative DWELLER CHINO TROUSERS RELAXED FIT P/C TWILL(サイズ1)
その他:私物
スタッフ:身長177cm、体重55kg

 

ブーツは以前のシーズンのものですが、形は同じものを使っています。上下ともにそんなに細身でもなく、ジャストよりやや大きめかなというサイズ感。私の身長ですとサイズ2でも合う方がいると思いますが、華奢なので1でも十分対応可能でした。トラウザーズのレングスはここ数シーズンのノンネイティブのパンツの中ではジャストめ。クッションが溜まらないギリギリという感じ(脚の長さにもよりますが)。

 
 
 

ブラックのカラーも生地に艶が出るため、色が潰れにくいのが特徴です。コットン100%のジャケットやパンツに比べると格段に軽さを感じます。全身真っ黒になると重いので明るいインナーを使いました。足元はブーツ、ノンネイティブと言ったらベージュですね。

 
 
 

DWELLER CHINO TROUSERSというのは、なにもチノ素材だけを指していません。例えばDWELLER 5P JEANSという定番シルエットもありますように、デニムを指してJEANSと呼んでおらず、あくまで形・デザインの名称となっています。このトラウザーズは2タックでヒップラインや腿の膨らみが大きめに設定されており、ジャケットスタイルにありがちな窮屈さとは無縁な存在です。しかし、ヒザ下はストレートでスッキリ細い印象を保ってくれます。
個人的にはノンネイティブのパンツは世界一テーパードシルエットが上手なんじゃないかなと思います。

 
 
 

さて、3つボタンで着てみるとこんな具合になります。当然Vゾーンが狭く、浅くなりますが、そんなに泥臭くなりませんね。おそらく本格的なワークスタイルのジャケットですともっと身幅や袖幅をしっかりとることが多く(海外の体型に合わせるため)、もう少しラギッドになるのではないでしょうか。その辺の調整はしっかりされ、細すぎず太すぎず年齢を問わずな形です。
パンツの裾は一つ折りにしてみました。

 
 
 

さらにラペルのトップボタンまで閉めるとこんな具合です。スタンドカラーブルゾン的な着こなしに使えます。こういった場合、クルーネックはもちろん、インナーにタートルネックやモックネックが相性良く併せられますね。この上からダウンベストを羽織っても良いですね。

 
 
 

これも個人的な嗜好ですが、ノンネイティブのパンツは横の姿がカッコいいなと感じていました。特にテーパードラインが強調される脚を開いた時の腿から足先にかけてのフォルムが絶品です。他のブランドでもテーパードシルエットってたくさんありますけど、なぜかこのラインが違うんですよね。
ですので、立ち姿でも十分美シルエットは分かっていただけると思うんですが、動いている時が最も魅力が引き出される瞬間なんです。

 
 
 

タックがしっかり入るとウエストを見せた姿もメリハリが強調され大人っぽさが感じられます。
このジャケットとトラウザーズはそれぞれ単独で活躍することも間違いありません。黒ジャケットを着てベージュのシャツ・パンツって組み合わせなんかも良いですし、黒トラウザーズはカットソー一枚でも様になります。スニーカーやサンダルですら成立しますし、もちろん革靴・ブーツも文句なしに合います。

 

冒頭でお伝えしたベンダーキャラバンの時はノンネイティブのプロフェッショナル2名、TNPの岡田さんvendorの鈴木さんが参加してくださる予定です。タイミングの合う方はぜひ初日・2日目を目指してご来店いただけますと幸いです。
いつにも増してノンネイティブの深いお話がお店でできるはず。イベントをするのも大変なご時世ですので貴重な機械をお見逃しなく…!

 
 
 

先日40thコレクションが掲載されたeye_C Magazineが当店にも届きました。ご覧になりたい方は店頭まで。

 
 
 

 
 
 

WRITER N

ディレクター
よく着るブランド:MARKAWARE・nonnative・NIKE
好きな音楽のジャンル:シティポップ・ダンス/エレクトロニック
好きなアニメ:エヴァ
特性:静かに面白い事を言って爆笑を取る