ロングコートのコーデにはスウェットセットアップがおすすめ! nonnative MASTER COAT NZ W/N LIGHT BEAVER WITH GORE-TEX INFINIUM

ロングコートのコーデにはスウェットセットアップがおすすめ! nonnative MASTER COAT NZ W/N LIGHT BEAVER WITH GORE-TEX INFINIUM

こんにちは。Nです。
ノンネイティブからロングコートの新型モデルが届きました。2020年のアウターはゴアテックスインフィニアムを搭載したものがかなり豊富にありますが、これもその一つ。見た目はメルトンコートそのものなのに、防風性・透湿性などはゴアテックスのそれ。
ゴアテックスインフィニアムの詳しい話についてはロングセラーとなっている過去のブログをご覧ください。

 
 
 

nonnative / ノンネイティブ
MASTER COAT NZ W/N LIGHT BEAVER WITH GORE-TEX INFINIUM™
NN-JU3805
¥98,780

コートとしてはチェスターコートに大別できるこちらの新型。本来ボタンで留める前立てをスナップボタンとファスナーにて二層にし、アウトドアテイストにアレンジしたデザインです。

 
 
 

フロントや袖のファスナー使いはアクティブな印象を与えてくれて、コートがもつ綺麗な印象をある程度ワークウェアっぽく寄せた感じです。普段コートを選ばない方にも意外とすんなり受け入れてもらえると思います。ファスナーはどっしりとしたアルミやスチール製のものではなく樹脂製のビスロンファスナーを使うことで重量もそうですが見た目にも軽やかさが増しました。務歯部分のみ樹脂でプラー(引き手)は金属製のオリジナルです。

 
 
 

袖のファスナーはまっすぐではなくカーブしているため、もう片方の手で上げ下げしやすいよう設計。スライダーが軽いのでそれも寄与していると思います。チェスターコートではあまり見かけませんが、グローブなどがしやすくなりますね。中に着たものの袖を前に出したい時も便利です。サムホールの付いたニットなどもファスナーによって出しやすくなります。

 
 
 

全閉じの状態から胸元までファスナーを開くことでチェスターコートのようなラペルが形成可能。ファスナーを首まで上げればステンカラーコートになります。チンストラップ付きで防風性もバッチリ。ゴアテックスインフィニアム搭載のおかげでメルトン特有の柔らかさを失わず、着心地も損ねずバッチリ防寒できます。

 
 
 


アウター:nonnative MASTER COAT NZ W/N LIGHT BEAVER WITH GORE-TEX INFINIUM™(サイズ1)
インナー:WIND AND SEA SEA (pigment-dye) HOODIE(サイズM)
ボトムス:WIND AND SEA SEA (pigment-dye) SWEAT PANTS(サイズM)
シューズ:NIKE BLAZER MID ’77 VNTG
モデル:身長170cm、体重57kg

 

このビーバーは商品名にある通り「ニュージーランド ウール/ナイロン ライト ビーバー」。画像で見るとどっしりとしたメルトンらしい見た目ですけど、実際手にしてみると驚くほど軽く、ゴアテックスのような透湿防水シートを使った生地とは思えないほどにしなやかな生地を実感します。さすがはインフィニアム。中肉の生地感もそれを手助けしています。
名前の通りビーバーの毛のようということなんですが、簡単に言うと起毛させて毛の長さを整えた微光沢のメルトン生地ということですね。膨らみを感じさせるため厚みがあるように見えます。見た目以上に軽いのはそのせいです。

 
 
 

シルエットは多少ゆったりして中にニットなどを着込める程度には大きいです。ジャストサイズで着ても肩が若干落ちます。見た感じは結構スマートなシルエットも維持しながら、着てみると思っていた以上に運動性が高いです。先に書いた生地感のおかげでもありますが、なにより袖の付け方に起因しているところが大きいと感じました。

 
 
 

最近のノンネイティブのアウターの仕様でよく見かける地続きの脇下。通常のセットインスリーブですと特に何もなくグルっと縫い付けていますが、こちらは袖からの生地が身頃にまで続いていて、腕を下げると脇下に生地が少し溜まるようになっています。それによって腕を上げても突っ張ることが無くなっています。カッチリとしたセットインスリーブのチェスターコートですとまずありえない運動性です。着てみてその動きやすさにびっくりしました。

 
 
 

ノンネイティブのカットソー以外では大抵の場合に見かけるようになった肘のアクションプリーツも運動性を上げてくれます。アウトドアやミリタリーをフォーマルとミックスする意匠は他ではあまり見かけませんね。

 
 
 

ブルゾンの延長線上にあるようなデザインは似合う人が増える筈。で、こういったコートはスウェットのセットアップがよく似合うだろうなと思いウィンダンシーのフーディーとパンツをチョイス。シックな色目にこそこういったカラーは今っぽくカジュアルだけど品良く使えます。シューズは厚底系のボリューミーなものじゃなくシェイプの細いシューズが合います。ブレーザーもそうですしコンバースのオールスターも良い感じ。ハイカットのほか、私個人としてはロングコートにはナイキのフライニット系スニーカーを合わせるスタイルが好きですね。その場合は細身のデニムやチノが良いです。ラウンジリザードのスキニーとか、ノンネイティブのDWELLERシリーズのパンツがおすすめ。

 
 
 

シャツやニットで合わせるよりも真似しやすく、なおかつ人を選びません。小綺麗にしすぎると気恥ずかしいコートもラフに楽しめます。私は普段ロングコートをほとんど着ませんが、これなら着てみたいと思いました。以前よりブログでスウェットセットアップを推してきましたが、冬ならこういう使い方がおすすめです。やっぱり気張らずにかっこよく、さり気なく使いたいですからね。

 
 
 

ここからはちょっと大切な話。洋服が好きな人には知ってほしいことです。

 

使用しているのはニュージーランド産の「ノンミュールジングウール」です。また難しい言葉が出てきてしまいました。サステナビリティの一貫でもあります。毛を刈る時に羊に痛みを与えること無く生産されたものを指します。「ミュールジング」をしないという意味なんですが、「ミュールジング」とは、羊に虫が繁殖するのを防ぐための手法で、具体的な方法は残酷なため気になる方はお調べください。
動物に害を与えない「アニマルウェルフェア」という考え方は今ある種トレンドとも言える流れであり、レザーやリアルファーといった素材も同様で大手ほど早くに取り組みますが、小さいブランドはなかなか手が回らないのが実情。その中でもノンネイティブやマーカウェアのように洋服に落とし込むブランドも増えてきました(謳っていないだけで取り組んでいるブランドも多くあると思います)。

 

現在のウール生産業においてはノンミュールジングにどんどんシフトしていっています。ちなみに羊毛の一大産地であるニュージーランドでは2007年以降、ミュールジングを廃止しているそうですのでニュージーランドウールは必然的にノンミュールジングということになります。日本の大きな企業で言いますと無印良品は全て切り替え、ユニクロも調達廃止を進めているそうです。
こういうのを声を大にして言わないところがノンネイティブらしさを感じます。メーカーさえ気を遣ってくれれば消費者はそれを選ぶだけですから、全てのウール製品がそうなっていって、無意識に選んでも羊が嫌な思いをせずに済めば良いなと思います。

 
 
 

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